現代思潮社版まえがき
理論社版まえがき
序論 唯物論研究の現代的立脚点 ――「自然弁証法の論理的主導説」をめぐる論争に関連して――
第一章 ヘーゲル「概念」のレーニン的転倒
T ヘーゲル的概念の「認識論」的性格 ―― カントの物自体の直接的内在化 ――
U ヘーゲル的概念の「存在論」的性格 ―― スピノザ的実体のロゴス化 ――
V 「弁証法的物質」の構造
A レーニン的物質の弁証法性
B 自然史的過程の論理
C 弁証法的唯物論の原理としての「物質」
附 「自然史的過程」と「論理学」
補論一 武市健人の自然弁証法に対する異論について
1 「自然」の概念規定をめぐる諸問題
2 「武市弁証法」の根本欠陥
第二章 ヘーゲルにおける労働の論理と史的唯物論
T ヘーゲルにおける自覚の論理のマルクス的転倒
A 『精神現象学』とマルクス
B ヘーゲルと「近代国民経済学」 C ヘーゲルにおける自覚の論理(弁証法の形式的構造)に対するマルクスの批判
D マルクスによる主体的自覚(労働)の論理の確立
E ヘーゲルとマルクスにおける自覚(労働)の論理の逆転関係
U ヘーゲルにおける「市民社会」と「労働」 A ヘーゲルの肯定的現実主義と法の哲学体系 ―― ヘーゲルにおける体系と方法の問題 ――
B 市民社会のヘーゲル的把握と「労働」の問題 C ヘーゲルにおける「市民社会」の論理性と歴史性との矛盾の意味
D ヘーゲルの社会観とマルクス
V ヘーゲルの労働論と史的唯物論
A ヘーゲルの「所有」論とマルクス
B へーゲルにおける「労働」およびそれにかんする諸問題
C 労働のヘーゲル的把握と「法の哲学」の反動性
第二章への補記
第三章 ヘーゲル目的論と技術論
第一節 ヘーゲル目的論と史的唯物論
T ヘーゲル概念論の唯物論的改作のためのマルクス・エンゲルス・レーニン的視点
U ヘーゲルにおける認識論と実践論のマルクス・レーニン的転倒
A 「理念の弁証法」と「事物の弁証法」―― へーゲル理念論のレーニン的転倒 ――
B 「認識の理念」の体系的地位
C ヘーゲルにおける認識論と実践論との否定面・肯定面
V ヘーゲル目的論と唯物論における目的論
A ヘーゲルにおける目的とそれに対する「レーニン的視角」
B 「ヘーゲルにおける史的唯物論の萌芽」の意味
C 「目的の実現」における観念論と唯物論
補論二「武谷技術論」と「技術=労働手段体系論」
1 武谷三男による技術の概念規定 2 「労働手段体系論」の歴史的・論理的根拠とその根本的諸欠陥
3 「技術=労働手段体系」の規定では解決しえない諸問題
4 戦後における技術論論争の問題点 ――「武谷技術論」に対する攻撃点を中心として――
第二節 技術論と自覚の問題 ――「認識論の基礎としての技術論」の前進のために――
T 唯物論的主体性論の方法論的欠陥 ―― 史的唯物論における例証主義 ――
U 梅本克己による「問題」の提起と「正統派唯物論」―「自覚の論理」と「古いものと新しいもの」論 ―
一 梅本における「個人」の概念規定の抽象性と松村の梅本批判の「論理」
二 梅本の認識論のカント的性格と秋沢の梅本批判の非論理性
三 梅本の「自覚の論理」と田辺振太郎の「進化」論
四 梅本における個人の倫理主義的把握と史的唯物論における倫理学の問題
V 唯物論的自覚の問題と技術論
補論三 実践の認識論化と実体化 ――「加藤理論」に何を学ぶべきか――
補論四 柳田謙十郎の、唯物論における「世界的課題に対する一つの最初の試論」について
A 『マルクス哲学の基本問題』の実践的意味
B 柳田の問題提起にかんする理論的評価
補論五 田中吉六の「主体的唯物論」の盲点について
補論五への附記
第三節 技術論と自覚の論理 ―― ヘーゲル概念論の「武谷=梯」的転倒 ――
T 唯物論における自覚の論理はいかに追求されるべきか
U 「物質的自覚」と目的意識の形成の論理過程
A 「歴史的自然」の即自的構造
B 物質的判断の自覚過程(歴史的自然の動的構造)
C 物質的判断と対象的認識
D 目的意識の形成過程の論理構造
E 物質的自覚について
V 目的の実現と主体的自覚の論理
A 技術的実践の認識論的構造
B 技術的実践の存在論的根拠
C 〈技術論と史的唯物論〉
プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一
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