まえがき
スターリン批判以後 上巻(一九五六年~一九五八年)
Ⅰ
「スターリン批判」とマルクス主義哲学
1 個人崇拝の発生根拠
2 自称共産主義者における宗教的自己疎外
3 頽廃の哲学的根拠
4 俗流化の歴史的源泉
5 スターリン主義批判の基礎
ハンガリア事件と日本左翼
A 東欧動乱の意味するもの
ハンガリア問題とフルシチョフ報告
B 「スターリン批判」以後一年
C 死滅しつつある進歩的知識人
スターリン主義文化官僚・古在由重の場合
左翼反対派の結集のために
1 第四インターナショナルの旗のもとに
2 動揺する代々木共産党と派閥抗争の激化
3 反スターリン主義のための闘い
Ⅱ
試練にたつマルクス主義哲学
一 転回点にあるスターリン主義
二 修正マルクス主義哲学の登場 ― 山田宗睦の場合 ―
三 エンゲルスとマルクス ― その「哲学」観のちがい ―
四 実践的唯物論への転換を
(補・一) 唯物論哲学者の頽廃
(補・二) 嘘でかためられた『戦後思想史』
(補・三) 錯乱した精神的生産論
大衆社会論批判のために
A 大衆社会論のまやかし
1 マス理論登場の政治的背景
2 論争の現段階
3 大衆社会論の盲点
(一)大衆社会論の現象論的性格
(二)「大衆社会的疎外」論のインチキ性
(三)「組織された資本主義」論の現代版
(四)松下の三重構造図式の形式主義的本質
(五)ブルジョア的支配=政治理論
B 大衆化状況と労働運動
C 近代政治学とトロツキズム
1 トロツキズムと知識人
2 丸山真男のトロツキズム観
3 丸山政治学の本質
Ⅲ
今日の平和運動の意義と限界 ―― 反戦学生同盟の諸君へ ――
反戦学同の立場 平和主義の限界性 平和主義の克服への胎動 ソ連の水爆実験は?
私の転回 盲信を克服しよう 反共か? こじつけはやめよう 今日のソ連邦は?
トロツキズムは悪魔か? スターリン主義者には退陣してもらおう 軍縮は果たして可能か?
なぜ「平和共存」は破棄すべきか 東大細胞の立場は? 平和運動はいかにあるべきか
『共同宣言』と『平和宣言』をのりこえて前進しよう!
現代革命戦略論の中心問題 ―― 日本共産党『党章・草案』をめぐって ――
Ⅰ 『党章』の根本特徴は何か?
1 中共テーゼと神山理論との折衷
2 毛沢東主義とフルシチョフ路線との結合
3 スターリン主義から社会民主主義へ
Ⅱ 『党章』の理論的誤謬はどこにあるか?
A レーニンの亜流
一 人民民主主義論の没理論性
1 折衷主義
2 独裁と政府・階級同盟との混同
3 議会主義
二 二段階戦略論の誤謬
1 世界革命の展望の欠如
2 現代革命の本質規定と革命遂行主体との分離ないし混同
3 現代革命の構造の論理的把握をその歴史的解釈に解消する誤り
4 革命の形式主義的二段階化
5 人民民主主義論のインチキ性
三 現代革命の構造的把握のために
1 レーニン労農独裁論の問題点
2 トロツキー永続革命論の問題点
3 マルクス革命論と現代
B 民族共産主義への陥没
C 議会主義への転落
当面のイデオロギー闘争の核心は何か?
一 これでいいのか? ―― 芝田=森川のイデオロギー闘争方針 ――
二 何が欠けているか? ―― スターリン主義と決別せよ ――
三 何をなすべきか? ―― 内部理論闘争の展開が急務である ――
Ⅳ
フルシチョフ修正主義批判
一 フルシチョフ路線の日本化 ―― 日共イデオロギーの本質 ――
A フルシチョフ主義とは何か?
B 日共イデオロギーの本質は何か?
二 トリアッティ主義者の幻想 ―― 『現状分析』派の現状分析 ――
A 津田国家論のまやかし
B 「平和的移行」主義者の反革命性
三 次は何か?
A 左翼スターリン主義の誤謬
B 反スターリン哲学者のデマゴギー
C トロツキー教条主義を克服せよ
D われわれの課題
(補・一) 国家論の課題は何か?
(補・二) 津田・梅本の国家論の謬点
ユーゴスラヴィア共産主義の問題点
一 弾劾の基底にあるもの
二 チトー主義 ―― その対外的側面
―― 平和共存戦略と軍事ブロック理論 ――
三 チトー主義―その政治経済的側面
―― 官僚国家主義と非集中主義 ――
A 官僚主義批判
B ユーゴの過渡期経済政治構造論
C ユーゴ過渡期社会論の謬点
スターリン主義との闘争
一 日共第七回大会の背景
二 党大会の基本的性格
A 大会の一般的状況
B 野坂政治報告の要点
C われわれの課題
三 いかに闘うべきか?
A 革命実践論の本質論的構造
B われわれのイデオロギー闘争方針
C われわれの組織戦術
ハンガリア革命以後二年
現代革命の問題点
第十五巻 刊行委員会註記
プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一
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