スターリン批判以後 下巻(一九五九年~一九六二年)
Ⅴ
戦後日本唯物論の堕落
一 革命的批判精神の喪失
二 民科系唯物論の本質
堕落の端初
弁証法研究の解釈主義的本性
三 ドグマティズムへの挑戦
A 武谷理論の実践性と陥穽
B 日本唯物論における梯・梅本哲学の地位
C 「季刊理論派」の意義と限界
四 左翼理論戦線の崩壊
附・〈主体的唯物論〉の亡霊への弔辞
一 たちあらわれた‶亡霊〟
二 破綻の一つの紋章
三 破産の根拠
四 〈主体的唯物論〉の功績
五 戦後日本唯物論の死滅と再建
1 〈主体的唯物論〉と武谷技術論
2 武谷理論とその展開
3 「季刊理論派」対「民科理論派」
4 瓦解した「正統派」とその屍臭
5 「季刊理論派」の腐蝕
6 梅本克己のジグザグ
むすび ―― わが亡霊へ
(補)『経哲』パラノイアの治療のために
深刻化する理論戦線の分解
A 文化=理論戦線の瓦解と再生
1 無風状態の「進歩的」論壇
2 思想創造主体の欠如
3 マルクス主義の勃興と日共の二正面作戦
B 代々木官僚の思想統制
一 前衛党と規律問題
二 苦悶する社共両党
三 トリアッティ主義者狩りの本質
A 思想統制の政治的背景
B スターリン主義的党組織論のまやかし
C 思想闘争方針の誤謬
四 トロツキズム批判の謬点
A トロツキズム批判の観念性
B 社会主義のスターリン的概念のまやかし
再建された〈日本唯研〉
一 日本唯研の本質は何か?
二 雑誌『唯物論研究』の基調
〔補〕 解釈主義者の難破
三 唯物論者の課題
(補・一) 唯物主義者の観念性
(補・二) 火焰ビン亡者のたわごと
(補・三)「革通派」の哲学的貧困
Ⅵ
党物神崇拝とその崩壊
一 自称前衛党の指導性喪失の底にあるもの
二 進歩的文化人の「崩壊」意識
三 「民主主義」派の「倒錯」意識
むすび
(附) 安保闘争の教訓
Ⅶ
右翼スターリン主義批判
A 日本トリアッティ主義批判
1 「構造的改革」派とは何か?
2 日本の「構造的改革」派の抬頭
3 「構造的改革」路線のまやかし
B 〈新左翼〉の陥穽
1 こんにちの思想状況
2 オポチュニストの茶番 ―《現代思想研究会》の場合
3 右翼中間主義者の妄想 ―《現状分析研究会》の場合
4 混沌からの脱却
C 右翼中間主義者のごまかし
1 トロツキスト攻撃の三形態
2 中間主義の三つの特質
3 「思想」主義の観念性
4 綱領ニヒリズム
5 右翼中間主義者の末路
思想的混迷を破るもの
1 反マルクス主義的宣伝
2 倒錯した反前衛主義
3 真実の自立とは何か?
Ⅷ
現段階における反戦闘争とは何か?
1 破産した原水禁運動
2 ソ連核実験の政治的背景
3 クレムリン官僚の二面政策とその根拠
4 米・ソ核実験反対の意味
5 左翼的偏向の克服のために
(附) 転機にたつ平和運動
憲法改悪と日本労働者階級の闘い
1 「憲法改正」をめぐる闘い
2 「改憲」の物質的基礎
3 「改憲」のためのイデオロギー攻勢
4 「護憲」闘争の欺瞞
5 「第九条」主義者の幻想
6 民族主義の反労働者性
7 革命的プロレタリアートの闘争
議会主義との決別
一 選挙ニヒリズムの底にあるもの
参議院選挙と全国委員会
議会・反議会主義・労働者評議会
二 ハンガリア革命の提起したもの
わが思想の転回
埴谷雄高との出会い
あとがき
第十六巻 刊行委員会註記
プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一
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