第十七巻 現代における平和と革命
 目次
現代における平和と革命

まえがき

第一章 危機における人間の論理
 T 現代危機の問題性
 U 危機と人間の意識構造
   A 危機意識
   B ニヒリズムと平和への意志
   C 階級意識の形成

 V 試練にたつマルクス主義
  
第二章 現代革命と平和共存
 T 変貌する現代世界と「平和」路線
   A 「構造的変化」説の登場
   B その適応形態としてのフルシチョフ路線
   C 反ド・ゴール闘争の教訓
     一 フランス共産党の裏切り
     二 破綻した平和共存戦略
     三 繰返される人民戦線戦術の誤謬

  
 U 東欧革命の問題性
   A ハンガリア動乱の衝撃
   B スターリン主義陣営の内部対立
   C 流産した政治革

  
 V スターリン主義とは何か?
   A フルシチョフ修正主義の本質
     一 平和共存路線とスターリン主義
     二 チトー主義者の「積極的共存」政策
     三 スターリン主義の崩壊とモスクワ宣言 

  
   B 平和共存理論の破綻
     一 平和共存の政治経済学
     二 平和共存の社会学
     三 平和共存の思想論

  
   C スターリン主義 ―― その虚偽性と現実
     一 一国社会主義の神話
     二 今日のソ連の性格
     三 ユーゴ共産主義の問題性

  

第三章 現代革命の展望
 T プロレタリアート解放の原理
 U 現代革命の構造
   A レーニンの労農民主独裁論
   B トロツキーの永久革命論
   C 二段階戦略論と人民民主主義革
命論
 V 現段階における世界革命戦略

改版 あとがき



ヒューマニズムとマルクス主義

     T
  
現代における主体性とは何か?
   戦後主体性論のゆくえ
   左翼理論陣営の瓦解
   現段階における主体性の問


革命的左翼とは何か?

反スターリニズムとは何か?

危機にたつ学生運動
   《共産同》の破産と学生運動の混乱
   学生運動の転換≠ニは何か?
   過渡的混迷から飛躍的前進へ!


敗北と挫折の体験にふまえて
 ―― 6・15/一年後の思想的総括 ――
   最大の教訓は何か?
   擬似前衛の破綻
   学生運動の転換≠ニは何か?
   過渡的混迷を破るものは何か?


     U
  
ソ連核実験の再開と革命的プロレタリアート
   一 破産した原水爆禁止運動
   二 ソ連核実験の背後にあるもの
   三 クレムリン官僚の二面政策
   四 ソ連邦は「社会主義国」か?

   五 日本反スターリニズム運動の独自性
 附・反戦闘争にかんする二つの偏向について

革命的反戦闘争の前進のために
 ―― 一九六二年の新年にあたって ――

ヒューマニズムとマルクス主義
  ――「核実験禁止の原理」は何か?――
   一 再開された東西核実験競争
   二 日本平和運動の崩壊
   三 再起した一ヒューマニストのごまかし
   四 ヒューマニスト的反対の限界は何か?
   五 現代のヒューマニズムとは何か?


米・ソ核実験反対闘争の推進のために
   一 反対闘争の先頭にたつ全学連
   二 現段階における反戦闘争
   三 構造改革派の腐敗
   四 「米・ソ核実験反対」の思想的意味
   五 反戦闘争の実践的課


現代における戦争と革命
 ―― 革命的反戦闘争の新しい展開のために ――
   一 モスクワ平和大会の茶番
   二 原水禁世界大会の活劇
   三 社会党路線のインチキ性
   四 代々木路線のエセ左翼性
   五 現段階における反戦闘争


     V
  
デボーリンとミーチン
  ―― 現代ソ連哲学の頽廃の歴史的源泉 ――
   一 「デボーリン批判」の政治性
   二 M・B・ミーチンの観念性
   三 「デボーリン批判」の意味するもの


ルフェーヴルとルカーチ
  (附・一)悲劇の哲学者G・ルカーチ
  (附・二)ルフェーヴルのスターリニズム批判
  (附・三)ルカーチ批判の不毛性

      ――『現代思想としてのマルクス主義』について ――

転回点にたつルフェーヴル
   目標 ― 国家および体系の死滅
   転回 ― 若きルカーチへの回帰
   展望 ― サルトル主義への陥没?



 第十七巻 刊行委員会註記
 
 プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一