第四巻 スターリン主義哲学との対決
 目次
現代唯物論の探究 ―― スターリン主義哲学との決別 ――
 
  まえがき
 
第一部 経済学と弁証法
 
   第一版 まえがき
 
 T 社会経済法則について ――「スターリン経済学論文」を契機として ――
   A 経済学者の混乱
 
   B 法則にかんする諸問題
     (イ)自然科学と社会科学における法則
     (ロ)社会法則の特殊性
     (ハ)法則のつかみかたの誤りの根拠
     (ニ)法則の利用について
     (ホ)経済法則の主観主義的規定について
     (へ)法則そのものの平板化について

 
   C 経済学と史的唯物論の交流
 
 U マルクス主義の〈発展〉とは何か?
     ―― G・A・ヴェターのソヴェト哲学批判を中心として――
 
   A 史的唯物論から史的観念論へ
     1 社会主義社会における推進力の問題
     2 史的唯物論における民族的要因の問題
     3 土台と上部構造の問題

 
   B 弁証法から機械論へ
     4 〈非敵対的矛盾〉の問題
     5 〈爆発〉の問題

 
   C 克服されるべき主要点
 
V 史的唯物論の形式論理的歪曲に抗して
   A 無階級性論のまやかし ―― 共通性と継承性の問題 ――
     1 生産手段は階級性とは無関係であるか?
     2 自然科学は上部構造にぞくさないか?
     3 共通性論はどこからでてくるか?

 
   B 図式主義の破綻 ―― 史的唯物論のカテゴリーにかんする諸問題 ――
     4 生産は土台にふくまれないか?
     5 労働対象は生産力の要素ではないか?
     6 階級・民族・文化はどこへゆく?

 
   C 社会発展史の美化 ―― 法則利用の問題 ――
     7 法則と法則性とは区別してはならないか?
     8 社会法則は人間と無関係であるか?
     9 社会は法則利用によって発展するか?

 
        一 裏返しのヘーゲル主義
        二 条件主義的法則作用制限論
        三 「法則利用」の極端化
        四 「戦争の不可避性」について

 むすび


第二部 スターリン哲学批判
 
   まえがき
 
 T 理論家としてのスターリン
     1 政治家としての理論家
     2 スターリンの理論上の業績
     3 哲学者としてのスターリン

 
 U スターリン哲学体系
     4 一九三八年の体系構成
     5 マルクス主義哲学におけるその地位
     6 体系構成上の欠陥

 
 V スターリン唯物論
     7 唯物論の三原則
     8 唯物論から実在論へ
     9 マルクスの「哲学」

 
 W スターリン弁証法
     10 弁証法の四法則
     11 認識論主義
        (1)認識論ぬきの認識論
        (2)裏返しのヘーゲル主義
        (3)たんなる過程的弁証法
        (4)思惟法則の欠如

     12 その歴史的源泉と現在的混乱
      A 「デボーリン批判」の意味するもの
      B 「形式論理学と弁証法」論議
      C 現代自然科学とソ連哲学

 
 X スターリン歴史哲学
     13 史的唯物論の修正(一九三八年)
     14 史的唯物論の機械論化(一九五〇年)
     15 史的唯物論から歴史哲学へ(一九五二年)

 
 Y マルクスへ帰れ!

スターリン主義との決別 ―― 『現代唯物論の探究』あとがき ――


 第四巻 刊行委員会註記
 
 プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一