第六巻 変革の哲学
 目次
唯物史観と変革の論理
 
唯物史観と経済学
 ―― 宇野経済学にたいする梅本克己の「批判」について ――
   
 T 主体性論と唯物史観
   A 《場所的立場》とは何か?
   B 梅本主体性論の現在と過去
   C 変質の根拠と構造
    
 U 錯乱した「認識主体の弁証法」
   A 始元論の破綻
   B 対象的認識と自覚の論理
   C 実践論の蒸発
    
 V 宇野経済学批判における難破
   A 問題意識
   B 《原理喪失史観》への転落
   C 流通形態論の歴史主義的補修
    
 W 経済学と唯物史観
   A 「ブルジョア社会の解剖」と「歴史の解剖」
   B 裏がえしのヘーゲル主義的基礎づけ
   C 「循環の論理」と「歴史の論理」
    
 X 経済学と《変革の論理》
   A 経済学的破綻の露呈
   B 労働力商品の小ブルジョア的曲解
   C 資本制的物化とその変革の論理
    
 あとがき

変革の哲学
 
実践的唯物論への道
  T マルクス主義者への自己脱皮を哲学することについて
  U 唯物弁証法の主体化について
  V マルクス哲学の地平とは?
     
《変革の哲学》とは何か?
  T 実践的唯物論の核心
   A 『テーゼ』におけるプラクシス
   B 実践論と唯物史観と経済学
   C 実践論の構造
  U 唯物史観の歪曲
    ――『ドイツ・イデオロギー』の観念的解釈をめぐって――
   A 解釈における現在と過去
   B 「依存関係」の歴史哲学
   C 経済学とは無縁な史観
  V マルクス疎外論の曲解
    ――『経済学=哲学草稿』の俗流化に抗して――
   A 「物象化論」の落し穴
   B 「対象化・外化・疎外」にかんする珍説
   C 労働疎外論へのいわれなき批判
    
  《附録》
「過渡期」の哲学者-梅本克己
  T 哲学的探求における政治的なもの
  U 変質とその根拠
  V 梅本哲学の遺産


 第六巻 刊行委員会註記
 
 プロレタリア解放のために全生涯を捧げた黒田寛一