2020年9月 刊行開始 黒田寛一著作集 全40巻 A5判上製クロス装・函入 各巻平均450頁 予価3900円〜6300円(税別) マルクス思想を《いま・ここ》によみがえらせることを希求し、そのための理論的探究と実践に全生涯を捧げた黒田寛一。盲目の哲学者であり反スターリン主義運動の創始者である黒田寛一の著作集全四〇巻を、ここに刊行することになりました。 本著作集には、ニセのマルクス主義でしかないスターリン主義を思想的にも実践的にも克服するという、黒田の先駆的で偉大な追求が凝集されています。これらの著作を、相互に密接に関連するけれども六つのテーマのもとに分類し、全巻を構成しました。 病魔と闘いながら独学でマルクスを学んだ若き黒田の処女作『ヘーゲルとマルクス』から晩年に書き下ろした大著『実践と場所』全三巻までの哲学的探求、この諸著作を著作集の冒頭に位置づけ収めています。実践論、認識論、言語的表現論を追求した黒田の〈実践の場所の哲学〉、その核心が表現されています。 黒田は、一九五六年に「非スターリン化」を要求してハンガリー労働者が蜂起しソ連が血の弾圧で圧殺した、この画歴史的事件と対決し、全世界でただひとり反スターリン主義運動の創成に決起しました。革命家・黒田の真実の労働者党建設をめざしての苦闘、スターリン主義・ソ連圏に巻き起こった諸事件との対決、これらの著作を基本的には年代順に集成し配しています。 現代ソ連邦の崩壊以後の二十一世紀世界は戦争と貧困・〈古典的階級分裂〉、地球環境破壊におおわれ、資本主義の最期の鐘が鳴っています。「マルクス主義のルネッサンス」は、黒田の最後の迫真の呼びかけにほかなりません。 本著作集に収められた黒田寛一の渾身の諸労作を変革の武器として学んでいかれることを願ってやみません。 黒田寛一著作集刊行委員会 ■ 全巻の構成 A 哲学 ――――――――――――――――― 第1巻―第13巻 第1巻 物質の弁証法 (第一回配本 20年9月) 第2巻 社会の弁証法 (第二回配本 21年1月) 第3巻 プロレタリア的人間の論理 (第三回配本 21年5月) 第4巻 スターリン主義哲学との対決 (第四回配本 21年9月) 第5巻 マルクス主義の形成の論理 (第五回配本 22年1月) 第6巻 変革の哲学 (第六回配本 22年6月) 第7巻 場所の哲学のために (第十四回配本 25年2月予定) 第8巻 実践と場所 第一巻 実践の場所(上) 第9巻 実践と場所 第一巻 実践の場所(下) 第10巻 実践と場所 第二巻 場所における実践(上) 第11巻 実践と場所 第二巻 場所における実践(下) 第12巻 実践と場所 第三巻 場所の認識(上) 第13巻 実践と場所 第三巻 場所の認識(下) B 革命的共産主義運動の創成と前進 ―――― 第14巻―第25巻 第14巻 革命的マルクス主義運動の発展 (第七回配本 22年10月) 第15巻 スターリン批判以後 上巻 (第八回配本 23年2月) 第16巻 スターリン批判以後 下巻 (第九回配本 23年6月) 第17巻 現代における平和と革命 (第十回配本 23年10月) 第18巻 組織論の形成 (第十一回配本 24年2月) 第19巻 革マル派の結成 (第十二回配本 24年7月) 第20巻 反スターリン主義運動の前進 (第十三回配本 24年10月) 第21巻 革命的左翼の思想 第22巻 組織現実論の展開 第23巻 平和の創造とは何か 第24巻 革新の幻想 第25巻 労働運動の前進のために C マルクス経済学 ―――――――――――― 第26巻―第28巻 第26巻 宇野経済学方法論批判 第27巻 『資本論』の方法 第28巻 唯物史観と経済学 D 現代世界の構造的把握 ――――――――― 第29巻―第32巻 第29巻 現代中国論 第30巻 二十世紀文明の超克 第31巻 ソ連圏における第二革命の論理 第32巻 現代世界の動き―その捉え方 E スターリン主義ソ連邦の崩壊 ―――――― 第33巻―第36巻 第33巻 ソ連のジレンマ 第34巻 ゴルバチョフの悪夢 第35巻 死滅するソ連邦 第36巻 世紀の崩落 F マルクス主義のルネッサンス ―――――― 第37巻―第39巻 第37巻 政治判断と認識 第38巻 マルクス ルネッサンス 第39巻 革マル主義術語集 別巻 黒田寛一のレーベンと為事 |